2008年5月1日木曜日

Beat the poverty

昨夜Bernardがビールを持ってやって来た。
大瓶3本ぶらさげている。1本50バーツ。彼の食費は1日100バーツ。オーナーから支給されているが、月給は300ドル。そのうち半分をフィリピンに仕送りする。タイ人運転手の給与は6000バーツ。バーナードはそれと同じぐらいのお金で生活している。この額では食べていくだけで精一杯。だから彼は携帯電話やネット代を浮かすために自炊する。ディナーは魚、エビ、鳥料理である。南雲はたまにごちになる。その時はビールを差し入れる。料理だが、鶏肉をからっと揚げてレモンとビネガーとタマネギをかけたのが美味かった。即席南蛮漬みたいなものでビールとよく合う。南雲は彼にPCを持ってきた。PC(ウインドウズ日立製)は友人のお下がりで廃棄料金を請求される代物だが、タイでは中古として1万バーツほどで売られていた。バーナードはパソコン屋で800バーツかけて英語OSをインストールして使用している。「もったいない」がごろごろしている日本。モンキーマウンティン(ゴミ山)で廃品をあさる子供たちのいるフィリピン。地方から売春婦として出稼ぐタイ。格差。搾取。貧困。差別。これらの文字は人類が生存している限り消えることはないだろう。南雲は革命家でも慈善事業家でもボランティアでもない。ポルノを書きとヨットライフをしているそこいらのオヤジにすぎない。ただ、そこいらのオヤジ連中とはちょっと違う。南雲はまっすぐなワルだ。ワルの敵は貧しさなのであります。

0 件のコメント: